PINGOO!は、2005年10月にPing配信サービスとして始まったサービスですが、このサービスを立ち上げた背景には様々な思いがありました。
これからも永続して発展させるために、また、みなさまと思いを共有したいという願いから、誕生に至る経緯を掲載させていただくことにしました。
長文となりますが、ご一読いただけたら嬉しく思います。
PINGOO!誕生の背景
PINGOO!誕生の背景
「なぜ、この街は活性化しないのだろう。」
もともと弊社は栃木県のユニオン通り商店街というところで商店街を中心に商店街や個人商店のホームページをつくる小さな製作会社でした。
自分自身も商店街に身を置き、理事や事務局長を任され、中心市街地の活性化に取り組んでいました。
なぜ、中心市街地の元気がなくなって行くのだろう、なぜ、様々なイベントを行っても状況は変わらないのだろう、なぜ、商店街の人たちの大半は活動に消極的なのだろう。
たくさんの人と関わり、議論し、活動を続けていくと少しずつその原因が分かるようになりました。
いくら熱い思いがあっても諦めムードに負けてしまうのです。
その諦めムードを引き起こす原因はいくつもありましたが、大きな要因として、
1.自分の商売の利益として実感できないこと。
2.いくら努力しても徒労に終わってしまう経験が邪魔をしていること。
そして、これらを責めることはできないと感じたとき、自分ひとりでも中心市街地を活性化することはできないか、と真剣に考えました。
自分一人だったら、誰も文句は言いません。失敗しても徒労に終わる経験を共有しなくてすみます。
ブログとの出会い
自分一人でも役立てることは何か。
事業を通して地域を活性化させることはできないだろうか。
その時、私にできることはホームページを作れるといったことぐらいしか思いつきませんでした。
それから、商店街のホームページ制作を通して得た経験や失敗をもとに、地域活性化に結びつかない要因や、ホームページが活用されない原因をどんどん洗い出して行きました。
一方でインターネットの持つ可能性を探っていきました。
そんな中、たどり着き、開始したのが2003年のブログ事業です。
と言っても、その当時私はブログというものを知らず、自分で作るしかないと思い込み、今で言うブログの機能をつくるため、できもしないシステム開発に着手しました。
お店の人がお金をかけずに自分で情報発信できたら、お店が元気になるばかりか、中心市街地の魅力をアピールできると信じ、プログラミングの本を片手に事務所を飛び出し、誰も入ってこない空き部屋を借り、ただひたすら開発することに集中し、3ヶ月かけてそのシステムを完成させました。
よし!これを普及させてどんどん自店の魅力を発信してもらおう!
自分の事業もこの商品一つに集中しよう!
と意気込んだ一週間後、商店街のおじさんが、
「永井君、ブログって知ってる?」
「・・・」
本当のニーズ
少し悔しさもありましたが、明らかにお店の人にとってはそちらの方が良く、すぐに開発したプログラムを捨て、ブログを提供し始めました。
お店用にブログを作っては説明し、時には商店街で講習会を開き、ブログの普及に努めました。
実際に利用者の立場で体験するために取材をしながら運営を代行したりもしました。
ブログの提供を開始してから、数週間経つと、
「永井君、ブログっていいね。更新は簡単だし、アクセス数も増えたよ。」
その声を聞いたとき、「よし、これからはブログの時代が来る」、と確信しました。
ところが、数ヶ月経ったある日、
「永井君、アクセス数増えたけど、お客さん来ないんだよ。」
「?」
そのブログの記事を見てみると、"新商品入荷"、"特売セール"などしっかりと情報は発信しているのですが、大事なことを忘れていることに気付きました。
そのブログは世界中に発信されていたのです。
沖縄や北海道から、1000円引きの特売セールに栃木県まで来るはずがありませんでした。
当然ですが、求めていたのはアクセス数ではなく、来店するお客さんとのコミュニケーションだったのです。
「情報発信」への疑問
せっかく書いた記事が、商売に結びつかず、結びつかないどころかまた徒労に終わる経験をさせてしまうのではないか。
地域活動を通して経験した嫌な思いがよぎりました。
もし、これからブログが普及し、見てもらいたい人に見てもらうことができないままだったら、どれだけの人が徒労に感じ、どれだけの人が思いを伝えることを諦めてしまうんだろう。
本当にインターネットで情報発信することに意味があるんだろうか?
今まで自信を持って勧めていたものが、急に価値を生まないのではないだろうかという不安に変わりました。
そして、その不安をかき消したいがために、どうして成果に結びつかないのだろうということばかり考えるようになりました。
ないものが見えた瞬間
毎日、その原因は何かということを考え、紙に書き出してみたり、意見を聞きに行ったり、風呂に入りながらひたすら考えたり、あらゆる角度から探っていると、あることにたどり着きました。
「発信した情報が、欲しい人に届けばいい。」
極めて単純な答えでした。
そして、更にあることにたどり着きました。
「発信することよりも、発信する場の方が必要なんだ。」
もし、ブログが普及し、みんなが独り言を言っているような世界では本当の価値は生まれないのではないだろうか。
思いが伝わり、何らかの共感や反応があってこそ、小さな価値が生まれ、大きな価値へとつながっていくのではないだろうか。
それであれば、インターネット上には発信する場所がほとんどなく、それがインターネットとしていて認識されていること自体に問題があると考えるのが普通ではないだろうか。
そして、この状態を放っておいて良いのだろうか。
それではなぜ、その環境がないのだろうか。ないのであれば、作ってしまえばいいのではないだろうか。
そのとき初めて、本当のブログの可能性とインターネットの新しい未来について感じることができました。
思いがつながる場を増やしたい!
「発信できる場」を考えたときに、すぐにたどり着いたのがPingサーバーというものでした。
そのころ、ただひたすら新着記事が表示されるサイトがあり、自分のブログも更新してみたらその中にまぎれて表示されたのです。
それを見たときに、「これしかない!」と直感で感じました。
「この仕組みを使って発信できる場所ができれば、商店街のおじさんたちもブログを運営しながら、集客したり、中心市街地の魅力を発信していくことができる!」
「そしてこの仕組みを、商店街だけでなく、インターネット上に広げることができたら、もっともっと思いがつながる場所が増え、すばらしい価値と可能性が生まれていくだろう、そんな世界作りに挑戦したい!」
と、心の底から沸いてくる熱い思いと衝撃が走りました。
長いトンネルからようやく一筋の光が見えたような瞬間でした。
PINGOO!の誕生
思いがつながる場を増やすためには、ブログの新着記事を受信するPingサーバーを増やせる環境を用意しなければなりませんでした。
通常のブログだと、配信できる数が制限されていたり、また、Pingサーバーを開設しても記事が送られてこなかったり、と市場の課題そのものを取り除く必要がありました。
この課題を解決するために誕生したのが、Pingを無制限に配信できるサービス、「PINGOO!」です。
今では、アクセスアップするサービスとしてご利用いただいておりますが、本当の価値が発揮されるのはこれからです。
PINGOO!の誕生によってインターネット上に思いがつながる環境作りの第一歩が踏み出されました。
まだまだ、思いがつながる場ができていません。
皆様のブログには価値があります。
もっともっと、充実したものになるはずです。
私たちはこの初心を忘れず、みなさまの思いがもっとつながり、新しい価値が生まれていくことを願い、思いがつながる環境作りに取り組んで参ります。
また、このサービスをPINGOO!会員のみなさまと一緒につくっていきたいと思っています。
“PINGOO!誕生の背景”として、PINGOO!誕生時の思いを書き綴らせていただきました。
このサービスをご利用いただいている会員のみなさま、志を共にするメンバー、この事業を支援いただいている株主、協賛者の方々と、少しでもこの思いを共有し、みなさまと共に成長していくことができましたら、この上ない喜びと感じております。
もともと弊社は栃木県のユニオン通り商店街というところで商店街を中心に商店街や個人商店のホームページをつくる小さな製作会社でした。
自分自身も商店街に身を置き、理事や事務局長を任され、中心市街地の活性化に取り組んでいました。
なぜ、中心市街地の元気がなくなって行くのだろう、なぜ、様々なイベントを行っても状況は変わらないのだろう、なぜ、商店街の人たちの大半は活動に消極的なのだろう。
たくさんの人と関わり、議論し、活動を続けていくと少しずつその原因が分かるようになりました。
いくら熱い思いがあっても諦めムードに負けてしまうのです。
その諦めムードを引き起こす原因はいくつもありましたが、大きな要因として、
1.自分の商売の利益として実感できないこと。
2.いくら努力しても徒労に終わってしまう経験が邪魔をしていること。
そして、これらを責めることはできないと感じたとき、自分ひとりでも中心市街地を活性化することはできないか、と真剣に考えました。
自分一人だったら、誰も文句は言いません。失敗しても徒労に終わる経験を共有しなくてすみます。
ブログとの出会い
自分一人でも役立てることは何か。
事業を通して地域を活性化させることはできないだろうか。
その時、私にできることはホームページを作れるといったことぐらいしか思いつきませんでした。
それから、商店街のホームページ制作を通して得た経験や失敗をもとに、地域活性化に結びつかない要因や、ホームページが活用されない原因をどんどん洗い出して行きました。
一方でインターネットの持つ可能性を探っていきました。
そんな中、たどり着き、開始したのが2003年のブログ事業です。
と言っても、その当時私はブログというものを知らず、自分で作るしかないと思い込み、今で言うブログの機能をつくるため、できもしないシステム開発に着手しました。
お店の人がお金をかけずに自分で情報発信できたら、お店が元気になるばかりか、中心市街地の魅力をアピールできると信じ、プログラミングの本を片手に事務所を飛び出し、誰も入ってこない空き部屋を借り、ただひたすら開発することに集中し、3ヶ月かけてそのシステムを完成させました。
よし!これを普及させてどんどん自店の魅力を発信してもらおう!
自分の事業もこの商品一つに集中しよう!
と意気込んだ一週間後、商店街のおじさんが、
「永井君、ブログって知ってる?」
「・・・」
本当のニーズ
少し悔しさもありましたが、明らかにお店の人にとってはそちらの方が良く、すぐに開発したプログラムを捨て、ブログを提供し始めました。
お店用にブログを作っては説明し、時には商店街で講習会を開き、ブログの普及に努めました。
実際に利用者の立場で体験するために取材をしながら運営を代行したりもしました。
ブログの提供を開始してから、数週間経つと、
「永井君、ブログっていいね。更新は簡単だし、アクセス数も増えたよ。」
その声を聞いたとき、「よし、これからはブログの時代が来る」、と確信しました。
ところが、数ヶ月経ったある日、
「永井君、アクセス数増えたけど、お客さん来ないんだよ。」
「?」
そのブログの記事を見てみると、"新商品入荷"、"特売セール"などしっかりと情報は発信しているのですが、大事なことを忘れていることに気付きました。
そのブログは世界中に発信されていたのです。
沖縄や北海道から、1000円引きの特売セールに栃木県まで来るはずがありませんでした。
当然ですが、求めていたのはアクセス数ではなく、来店するお客さんとのコミュニケーションだったのです。
「情報発信」への疑問
せっかく書いた記事が、商売に結びつかず、結びつかないどころかまた徒労に終わる経験をさせてしまうのではないか。
地域活動を通して経験した嫌な思いがよぎりました。
もし、これからブログが普及し、見てもらいたい人に見てもらうことができないままだったら、どれだけの人が徒労に感じ、どれだけの人が思いを伝えることを諦めてしまうんだろう。
本当にインターネットで情報発信することに意味があるんだろうか?
今まで自信を持って勧めていたものが、急に価値を生まないのではないだろうかという不安に変わりました。
そして、その不安をかき消したいがために、どうして成果に結びつかないのだろうということばかり考えるようになりました。
ないものが見えた瞬間
毎日、その原因は何かということを考え、紙に書き出してみたり、意見を聞きに行ったり、風呂に入りながらひたすら考えたり、あらゆる角度から探っていると、あることにたどり着きました。
「発信した情報が、欲しい人に届けばいい。」
極めて単純な答えでした。
そして、更にあることにたどり着きました。
「発信することよりも、発信する場の方が必要なんだ。」
もし、ブログが普及し、みんなが独り言を言っているような世界では本当の価値は生まれないのではないだろうか。
思いが伝わり、何らかの共感や反応があってこそ、小さな価値が生まれ、大きな価値へとつながっていくのではないだろうか。
それであれば、インターネット上には発信する場所がほとんどなく、それがインターネットとしていて認識されていること自体に問題があると考えるのが普通ではないだろうか。
そして、この状態を放っておいて良いのだろうか。
それではなぜ、その環境がないのだろうか。ないのであれば、作ってしまえばいいのではないだろうか。
そのとき初めて、本当のブログの可能性とインターネットの新しい未来について感じることができました。
思いがつながる場を増やしたい!
「発信できる場」を考えたときに、すぐにたどり着いたのがPingサーバーというものでした。
そのころ、ただひたすら新着記事が表示されるサイトがあり、自分のブログも更新してみたらその中にまぎれて表示されたのです。
それを見たときに、「これしかない!」と直感で感じました。
「この仕組みを使って発信できる場所ができれば、商店街のおじさんたちもブログを運営しながら、集客したり、中心市街地の魅力を発信していくことができる!」
「そしてこの仕組みを、商店街だけでなく、インターネット上に広げることができたら、もっともっと思いがつながる場所が増え、すばらしい価値と可能性が生まれていくだろう、そんな世界作りに挑戦したい!」
と、心の底から沸いてくる熱い思いと衝撃が走りました。
長いトンネルからようやく一筋の光が見えたような瞬間でした。
PINGOO!の誕生
思いがつながる場を増やすためには、ブログの新着記事を受信するPingサーバーを増やせる環境を用意しなければなりませんでした。
通常のブログだと、配信できる数が制限されていたり、また、Pingサーバーを開設しても記事が送られてこなかったり、と市場の課題そのものを取り除く必要がありました。
この課題を解決するために誕生したのが、Pingを無制限に配信できるサービス、「PINGOO!」です。
今では、アクセスアップするサービスとしてご利用いただいておりますが、本当の価値が発揮されるのはこれからです。
PINGOO!の誕生によってインターネット上に思いがつながる環境作りの第一歩が踏み出されました。
まだまだ、思いがつながる場ができていません。
皆様のブログには価値があります。
もっともっと、充実したものになるはずです。
私たちはこの初心を忘れず、みなさまの思いがもっとつながり、新しい価値が生まれていくことを願い、思いがつながる環境作りに取り組んで参ります。
また、このサービスをPINGOO!会員のみなさまと一緒につくっていきたいと思っています。
“PINGOO!誕生の背景”として、PINGOO!誕生時の思いを書き綴らせていただきました。
このサービスをご利用いただいている会員のみなさま、志を共にするメンバー、この事業を支援いただいている株主、協賛者の方々と、少しでもこの思いを共有し、みなさまと共に成長していくことができましたら、この上ない喜びと感じております。
株式会社ぶらんこ 代表取締役 永井洋志